名器に憑り付かれてしまった。寝ても冷めても名器のことばかり考えている。アイスクリームを一つ食べて、名器のことを考え、コンビニに同じアイスクリームを買いにいって、名器のことを考え、帰ってきて冷凍庫の扉を開けて、考え、閉めて、考えしている。

大人のけんか、というか、大人になると子供の頃は「卑怯だ」といわれたようなやりかたが、誰にも何も言われなくなって、逆にそれを注意したほうが悪者、のような立場になってしまうけんか。 注意したほうが本当は正しいはずなのに、「何熱くなってんの？」と…

1ヶ月に2度ほど、学校へ行っていた頃の夢を見る。 舞台は大学だったり、高校だったりするけれど、 必ず、皆が学生生活を送る中で、私だけが「もう退学しちゃったのに」という 思いを抱えて、自分を場違いな存在と感じているというものだ。 楽しく笑う友達に…

「ちわー」と電話口から挨拶する男の幽霊、ビデオを2回巻き戻し、ルーターの豆電をピカピカさせる

夜の校庭からする火薬の匂い、逆光の人影、