2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

乗り換えの電車を一本逃してしまい遅刻決定の朝、ホームのベンチに腰掛けて本を読みながら電車を待つ。 何も意識しないままきみにくだらない質問のメールをして、また本に目を落として、気付いた。 同じように遅刻決定の朝、同じ時刻の電車を違う本を読みな…

好意的に考えるとなんでも美しく正当なものに思えてくるから、この有機器械は本当に単純だ。

帰りの各駅停車、優先席の一番奥に座ると人差し指の先ほどの蛾が車両の中を飛び回っていて、 やがて向かいの優先席の横の壁にぴたっととまった。ちょうど目線より少し下で、座ってから気づいたらぎょっとする位置だ。 発車前に40代ほどの女性が入ってきてそ…

人は絶対的に平等だと信じてる。

そこを出て2度目に引っ越した家に招かれた。彼女がいて、私は彼に外食の多さを指摘し、昔の話をして、彼は彼女を少しフォローした。NTTから電話回線の申し込み確認が届いていて、消印がおかしくて、みると名義人は私の近しい人だった。取り違えたのかな、と…

気づいたら妊娠5ヶ月ほどになっていた。聴診器を当てられて、立派な心音がしてますがと言われる情景がはっきりと浮かんだ。 とにかく急いで医者にいかなければと思うが体が動かない。まだ人工妊娠中絶は間に合うだろうか。どちらにせよ、入院して風船と陣発…

いやなものを見ないように目をつむって帰ろう

街が洪水で埋まる中、ざばざばとテレビクルーが現場中継に向かう。 太ももの途中くらいの高さまで流れる泥水の中を、カメラマンひとり、アナウンサーひとり。 いよいよ中継が困難になってきて、電話を借りようと近くの小学校に避難に向かうが、入り口まであ…

私が小学3年生の時、国語の授業で父を題材にした作文課題を出された。もう中学年だし、周りを見習い、私は作文内で父のことを「お父さん」と書き、それを父の前で読んだ。国語は得意だった。作文の出来もいつも良いほうだと自負していた。父に褒められたい一…

父と母がようやく離婚することになった。今更熟年離婚?と思うほど、もう様々な出来事は表面上沈静化し、お互い諦められたように見えていたのに。 一般的に私の育った家庭を客観視した場合、悪者は父親だ。わかりやすい有責が積もりににつもっているが、私は…

1.4

平日の昼間からけしからんことが起こるのは、私のような悪い子がいるかららしい。 しかし悪い子は大変良いもので、それを私に伝えてくれた人の大好物であるらしい。 はは、それをすてるなんて、とんでもない!